Intelからプロフェッショナル向けGPU「Arc Pro Aシリーズ」が発表されました。今回はこの新GPUについて紹介いたします。
デスクトップ向け2製品とモバイル向け1製品が発表
Intel Arc Pro Aシリーズは、Xe HPGアーキテクチャを採用するTSMC N6プロセス製のプロフェッショナル向けGPUです。現在までに発表されているのはデスクトップ向けの「Arc Pro A50」「Arc Pro A40」と、モバイル向けの「Arc Pro A30M」の3製品です。
いずれのGPUもDirectX 12 Ultimateに対応しており、レイトレーシング処理用の演算ユニットのほか、AI処理用のXMXを搭載しています。
デスクトップ向けのArc Pro A50とArc Pro A40については、GPUの規模やVRAMのスペックなどは同等ですが、TDPはArc Pro A50の方が25W高く設定されており、IntelのリファレンスデザインではArc A50に2スロット、Arc Pro A40に1スロット仕様のGPUクーラーを備えています。
先進的なビデオエンジンや画面出力が魅力のエントリークラスGPU
GPUコア自体はコンシューマ向けのArc A380に採用されているものと同等ですので、GPUの能力的にはエントリークラスに相当します。
プロフェッショナル向けとは言えGPUの性能自体に多くを期待することはできませんが、AV1やVP9に対応するビデオエンコーダーや、先進的な映像出力端子など、新世代の画面出力用GPUとして注目に値するスペックは備えています。