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Intelのワークステーション向けCPU「Xeon W-3400/2400シリーズ」について

 Intelからワークステーション向けのCPU「Xeon W-3400/2400シリーズ」が登場しました。開発コードネームの「Sapphire Rapids」でも知られる最新鋭CPUについて紹介いたします。

LGA4677プラットフォームで展開される最新世代のXeon

 Intel最新のワークステーション向けCPUとして投入されるSapphire Rapidsは、新CPUソケットの「LGA4677」を採用しており、8chメモリコントローラを備える「W-3400シリーズ」と、4chメモリコントローラ搭載の「W-2400シリーズ」がラインナップされています。

 いずれも、デスクトップ向け第12/13世代と同じGolden CoveアーキテクチャベースのCPUコアを採用し、Intel 7プロセスで製造されており、Xeon W-3400シリーズは最大56コア/112スレッド、Xeon W-2400シリーズは最大24コア/48スレッドCPUが用意されています。 
Xeon W-3400シリーズ
Xeon W-2400シリーズ

LGA4677対応チップセット「W790」

 Xeon W-3400/2400シリーズ向けのLGA4677対応チップセットとして、Intel W790が用意されています。

 W790チップセットはCPUと8レーンのDMI 4.0で接続されており、合計28レーンのPCI Express(Gen4およびGen3)や最大5ポートのUSB 3.2 Gen 2x2をサポートするなど、Intel製のチップセットとしては充実した機能を備えています。

 もっとも、チップセットに選択肢がある訳でもありませんので、チップセット自体の機能を確認するよりも、マザーボードに実装されているインターフェイスや機能を確認することが重要です。

先進的なメモリやインターフェイスが利用できるワークステーション向けCPU

 Intel最新のワークステーション向けCPUであるXeon W-3400/2400シリーズは、DDR5 RDIMMメモリたPCIe 5.0に対応したコントローラをCPUに統合しており、これらの先進的な機能を生かしたワークステーションを構築できるのが魅力です。

 ただ、従来ハイエンドデスクトップ(HEDT)向けに展開されていたCore Xと比べると、CPUもマザーボードも高価で、メモリもECC Registeredメモリに限定されるなど、金銭的にも互換性的にも自作PCとしてはハードルが高いのが現状です。LGA4677の導入を検討される場合は自作PCだけでなく、完成品PCやBTOなども選択肢に加えることをおすすめいたします。

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