NVIDIAのデスクトップ版プロフェッショナル向けGPU「NVIDIA RTXシリーズ」に、最新アーキテクチャ「Ada Lovelace」を採用したGPU2モデル登場しました。NVIDIA最新鋭のプロフェッショナル向けGPUをご紹介します。
ハイエンドGPUとロープロファイル対応モデルが登場
NVIDIAのプロフェッショナル向けGPU「NVIDIA RTX」に追加されたのは、ハイエンドの「NVIDIA RTX 6000 Ada」と、ロープロファイル対応のミドルレンジGPU「NVIDIA RTX 4000 SFF Ada」の2モデルです。
いずれもNVIDIAの最新鋭GPUアーキテクチャ「Ada Lovelace」を採用しており、NVIDIA向けにカスタマイズされたTSMCのN4プロセスで製造されています。
ハイエンドのNVIDIA RTX 6000 Adaは、GeForce RTX 4090よりも多くのコアが有効化されており、VRAM容量も2倍の48GBに増量されています。一方で、動作クロックなどを控えめに設定することでTGPは300Wに抑えられているほか、VRAMはECCに対応しているなど、ゲーミング向けのGeForce RTX 4090とは異なる方向性でチューニングされています。
ミドルレンジのNVIDIA RTX 4000 SFF Adaでは、6,144基のCUDAコアが有効化されており、これはGeForce RTX 4070 Tiと同4070の中間の規模です。VRAMについては160bitのメモリインターフェイスを介して20GBのGDDR6メモリ(ECC対応)を搭載しています。型番のSFFはスモールフォームファクターの略で、ロープロファイルに対応したカード設計を採用しているほか、TGPはわずか70Wとなっています。
いずれも、第3世代のRTコアと第4世代のTensorコアを採用するAda Lovelaceアーキテクチャと、TSMC N4プロセスで製造された抜群の電力効率が強みのプロフェッショナル向けGPUであり、最近盛り上がりを見せているAI分野や、クリエイティブシーンで優れたパフォーマンスが期待できます。