今回は、AMD最新のミドルハイGPUである「Radeon RX 7800 XT」および「Radeon RX 7700 XT」を紹介いたします。
RDNA 3世代のミドルハイGPU「Radeon RX 7800/7700シリーズ」
AMDのRadeon RX 7800 XTとRadeon RX 7700 XTは、いずれもRDNA 3アーキテクチャを採用したミドルハイGPUです。
いずれもチップレットアーキテクチャを採用したGPUコア「Navi 32」を採用しており、演算コアを集約したGCDが5nm、メモリコントローラとキャッシュを備えるMCDは6nmで製造されています。
VRAM容量も多めの1440pゲーミング向けGPU
AMDはRadeon RX 7800 XTとRadeon RX 7700 XTを1440pゲーミング向けと位置付けています。
両GPUは1440p(2,560×1,440ドット)でゲームをプレイするうえで十分な演算性能を備えているだけでなく、それぞれ16GBと12GBの大容量VRAMすることで、以前より多くのVRAM容量を要求する最近のゲームを快適にプレイできるよう設計されています。
下位モデルであるRadeon RX 7600が低コストで1080pゲーミングを実現できるエントリークラスのGPUとして設計されているのに対し、Radeon RX 7800 XT/7700 XTはより美しいグラフィックや高フレームレートでゲームを楽しむことができるGPUとなっておりますので、高いゲーミング性能とコストパフォーマンスの両立を狙いたい方にとって有力な選択肢となるでしょう。
また、他のRadeon RX 7000シリーズで新採用されたAV-1のハードウェアエンコードに対応したメディアエンジンや、AI演算用のAi Acceleratorも搭載しています。低価格で併売されている旧世代製品と比較する際は、これらの新機軸の存在も考慮することをおすすめします。