今回は、AMDのCPUである「Ryzen 5 7500F」について紹介します。
GPUを省略したSocket AM5向け低コストCPU
Ryzen 5 7500Fは、AMDが2023年7月にリリースしたSocket AM5向けのCPUで、Zen 4ベースのCPUコアを6基備えた6コア12スレッドCPUです。いまのところ、日本国内でRyzen 5 7500Fは単品販売されておらず、一部のBTO PCなどに採用されています。
Ryzen 5 7500F最大の特徴はCPU内蔵GPUコアが無効化されている点です。このため、画面出力を行うためにはビデオカードが必要となります。TDPは65Wで、内蔵GPUの省略とややCPUクロックが低いことを除けば、従来の最廉価モデルであったRyzen 7 7600と同等の機能を備えています。
Ryzen 5 7500Fは上位のRyzen 5 7600に近いCPU性能を備えていますので、ミドルレンジGPUと組み合わせてコストパフォーマンスに優れたゲーミングPCを構築する用途などに好適です。
現状では入手性に難があるため自作PCで触れる機会はほとんどありませんが、今後自作PC向けに流通することがあれば低価格CPUとして注目を集める可能性もあるでしょう。