G.SkillはINTEL Z890向けメモリ製品としてCUDIMMを発表しました。今回は、CUDIMMについて紹介いたします。
CUDIMMとは?
CUDIMMはクロックド・アンバッファード・デュアルインライン・メモリモジュールと呼ばれる規格で、メモリモジュール自体にクロックドライバ(CKD)チップを実装し安定性を高めると共に、ハイクロックのスピードを実現します。
実際、G.Skillより最初に投入されるのはDDR5-8200/8400/8800/9000/9600と、今までのUDIMMでカバーできていなかったハイクロック製品もラインナップされています。DRAMは現行DDR5と同じですので、電圧は現行ハイクロック製品と同等スペックとなっています。
モジュールは従来のDDR5と同じ288ピンとなっているため、メモリスロットは今までと共通のものが使用できます。ただし現状の対応はINTEL Z890マザーボード+Core Ultra 200 Kシリーズとなります。
G.Skill UDDIMM製品ラインナップ
まずはクロックが5種類、容量は24GB×2、RGBなしとありが発売予定です。
Trident Z5 CKシリーズ
ブラック鏡面仕上げのヒートスプレッダーを採用したモデル。
型番 | クロック | 容量 | タイミング | 電圧 |
---|---|---|---|---|
F5-8200C4052G24GX2-TZ5CK | DDR5-8200 | 24GB×2 | 40-52-52-131 | 1.40 V |
F5-8400C4052G24GX2-TZ5CK | DDR5-8400 | 24GB×2 | 40-52-52-134 | 1.40 V |
F5-8800C4255H24GX2-TZ5CK | DDR5-8800 | 24GB×2 | 42-55-55-140 | 1.45 V |
F5-9000C4256H24GX2-TZ5CK | DDR5-9000 | 24GB×2 | 42-56-56-144 | 1.45 V |
F5-9600C4658H24GX2-TZ5CK | DDR5-9600 | 24GB×2 | 46-58-58-153 | 1.45 V |
Trident Z5 CK RGBシリーズ
Trident Z5 CKにRGB機能を追加したモデル。
型番 | クロック | 容量 | タイミング | 電圧 |
---|---|---|---|---|
F5-8200C4052G24GX2-TZ5CRK | DDR5-8200 | 24GB×2 | 40-52-52-131 | 1.40 V |
F5-8400C4052G24GX2-TZ5CRK | DDR5-8400 | 24GB×2 | 40-52-52-134 | 1.40 V |
F5-8800C4255H24GX2-TZ5CRK | DDR5-8800 | 24GB×2 | 42-55-55-140 | 1.45 V |
F5-9000C4256H24GX2-TZ5CRK | DDR5-9000 | 24GB×2 | 42-56-56-144 | 1.45 V |
F5-9600C4658H24GX2-TZ5CRK | DDR5-9600 | 24GB×2 | 46-58-58-153 | 1.45 V |
価格は既存の近いクロックのものより若干安くなっていて、DDR5-8200 24GB×2で4万円前後となる予定です。また最上位のDDR5-9600 24GB×2で6万円台になる予定です。
11月には入荷すると思われますが、入荷数などは未定となっております。ご予約などは受け付けておりませんのでご了承ください。
動作について
前述のとおり、今回発売されるCUDIMMはINTEL Z890用となります。物理的には他のDDR5用マザーでもメモリスロットに挿さりはしますが、対応外ですので注意してください。
G.Skillのリリースの情報ではDDR5-9000まではGear2で動作し、DDR5-9600はGear4に対比が落ちるようです。対比の違いによるパフォーマンスについては気になるところです。
まだ各製品のQVLは掲載されていませんが、最上位クロックはメモリが2スロットのZ890上位モデル、ASUS ROG MAXIMUS Z890 APEX、ASRock Z890 Taichi OCFで検証されています。おそらくメモリスロットが4つあるマザーでは少しクロックの動作範囲が下がるかと思われます。
CUDIMMに関してはまだ情報が十分ではありませんが、気になる方は今後の情報にも注目してください。
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