DDR5メモリの価格が暴騰している昨今、旧世代のメモリ規格であるDDR4に対応可能なCPUやマザーボードに注目が集まっています。
今回は、Intel最後のDDR4対応環境である「LGA1700」と、その対応CPUについて改めて確認してみましょう。
DDR5/DDR4両対応のLGA1700対応CPU
Intelのデスクトップ向け環境は、最新のLGA1851への移行を機にDDR5専用となりましたが、1世代前のCPUである第14世代Core (Raptor Lake-S Refresh)と、そのCPUソケットのLGA1700はDDR5とDDR4の両方に対応しています。
LGA1700に対応するCPUとマザーボードは現在でも新品で入手が可能です。LGA1700に対応する第12~14世代CoreはいずれもDDR4/DDR5両対応ですが、DDR4メモリを利用するにはマザーボード側のDDR4メモリ対応が必須ですのでご注意ください。

13世代と14世代のCPUはRaptor Lake-Sの開発コード名が与えられた製品群で、Alder Lake-Sこと第12世代Coreより多くのCPUコアを備え、上位モデルはL2キャッシュ容量が強化されたことでゲーミング性能が向上しています。
このことから、基本的にはより新しい13世代または14世代の上位モデルを選択するのがおすすめなのですが、これらの製品の上位モデルは長期的な使用でCPUの最低動作電圧が上昇するVminシフト問題という不具合が生じていました。
Vminシフト問題はCPUマイクロコードを0x12Bに更新すれば解消するとされており、新品のCPUは最新マイクロコードを含むBIOSにアップデートすれば安全に利用できます。また、これらのCPUには2年間の延長保証が適用され、購入後5年間という長期間の製品保証が提供されており、新品で買う分にはBIOSを最新に更新すること以外に特段の注意は不要です。
「2年間延長保証」対象製品の中古品には要注意
Vminシフト問題に注意を要するのは中古のCPUを購入する場合です。
IntelはVminシフト問題に対して製品保証およびその延長保証で対応しておりますが、製品保証は原則として新品購入した製品に対してのみ提供されるものであり、中古品は保証対象外です。本件に関しても例外は設定されておりません。
先の表にも記載した「2年間延長保証」対象のCPUは、0x12B以前のマイクロコードで使用するとVminシフト問題が生じる可能性があり、中古販売されているCPUは同問題による劣化が生じているリスクがあります。
中古販売はCPUを安価に入手するのに有効な手段ではありますが、13~14世代Coreの2年間延長保証対象製品に関してはVminシフト問題の影響を受けている可能性を排除できないため、新品での購入を強くお勧めします。
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