今回は、Zen 5アーキテクチャを採用した新世代Ryzen Threadripperで使える、Socket sTR5向けのチップセットを紹介します。
対応CPUや機能が異なる2つのチップセット、WRX90とTRX50
Zen 5世代となったAMDのRyzen Threadripperは、ハイエンドデスクトップ(HEDT)向けの「Ryzen Threadripper 9000 シリーズ」と、エンタープライズ/ワークステーション向けの「Ryzen Threadripper PRO 9000 WX シリーズ」という2つの製品ラインを展開しています。
これらのCPUに共通するCPUソケット「Socket sTR5」には、自作PCでも利用可能なチップセットとして「WRX90」と「TRX50」が展開されています。なお、OEM専用で「PRO 695」というチップセットも存在していますが、詳細なスペックが不明なため今回は紹介しません。

両チップセットの仕様は大きく異なっており、より高機能で8チャネルメモリに対応するWRX90は「Ryzen Threadripper PRO 9000/7000 WX シリーズ」の機能をフルに発揮できる専用チップセットで、HEDT向けのCPUは利用できません。
一方、4チャネルメモリに対応するTRX50は、9000系および7000系のRyzen Threadripper PROとRyzen Threadripperをサポートしていますが、Ryzen Threadripper PROのメモリチャネル数やPCIeレーン数は制限されてしまいます。
基本的には、CPUの機能を最大限に利用できるチップセットを選択するべきであり、Ryzen Threadripper PRO 9000/7000 WXシリーズならWRX90、Ryzen Threadripper 9000/7000 シリーズならTRX50を選ぶことになるでしょう。
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