当店で取り扱っているノートPC用メモリには、同じ容量で同じ動作クロックでありながら、価格の異なる商品をラインナップしております。その違いについてのお問い合わせをいただいておりますので、今回はその違いについて説明いたします。
これらの商品の違いはメモリタイミングと呼ばれる項目にあります。例えば、DDR3-1600動作の8GBメモリ「G.Skill F3-1600C10S-8GSQ」と「G.Skill F3-1600C11S-8GSQ」を例に挙げると、下記のような違いがあります。
G.Skill F3-1600C10S-8GSQ
メモリクロック: DDR3-1600(PC3-12800)
メモリタイミング:10-10-10
G.Skill F3-1600C11S-8GSQ
メモリクロック: DDR3-1600(PC3-12800)
メモリタイミング: 11-11-11
数字が大きくなるほど高速になるメモリクロックとは反対に、メモリタイミングは数値が低いほどメモリの動作は速くなります。つまり、上記2製品の場合、メモリタイミングが10-10-10である「G.Skill F3-1600C10S-8GSQ」の方が高性能なメモリであると言えます。
自作PCであれば、メモリクロックやメモリタイミングは製品スペックに合わせて手動設定が可能ですが、ほとんどのメーカー製PCでは、メモリモジュールに記録されているSPD情報を読み取り、そのスペックに沿った設定が自動的に反映されます。ただし、その際メモリモジュールのスペックより、各PC毎に定められたスペックに応じて設定されるため、組み合わせるPCによっては、メモリモジュールのスペックより遅い設定が適用される場合もあります。
ご購入の際は、お手持ちのPCのスペックをよくご確認いただいたうえで、対応するスペックのメモリをご購入ください。