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QualcommのノートPC向けSoC「Snapdragon X2 Elite/X2 Plus」

 今回は、QualcommがノートPC向けに展開しているSoC「Snapdragon X2 Elite」と「Snapdragon X2 Plus」について紹介します。

3nmプロセスの採用で大きな性能向上を実現したSnapdragon X2

 QualcommのSoC「Snapdragon X2」は、2024年にMicrosoft Copilot+ PCのローンチモデルで採用された「Snapdragon X」の後継にあたる製品です。

 2026年6月末時点でリリースされているのは、ハイエンドモデルのSnapdragon X2 Eliteと、ミドルレンジモデルのSnapdragon X2 Plusで、Snapdragon X2 EliteにはMoP(Memory on Package)に対応する最上位モデルとして「Snapdragon X2 Elite Extreme」がラインナップされています。

 製造プロセスを4nmから3nmにシュリンクしたSnapdragon X2は電力効率が大きく向上。上位モデルのSnapdragon X2 Eliteは最大で12基のPrimeコアと6基のPerformanceコアを備えており、ARMにネイティブ対応したCinebench 2026やGeekbench 6などのベンチマークテストでは、モバイル向けとは思えないほど素晴らしいマルチスレッド性能や、x86プロセッサを圧倒するシングルスレッド性能が報告されています。

 GPUとNPUついても大幅に強化されており、前世代のSnapdragon X(Adreno X1)比で最大2.3倍のGPU性能を実現し、NPUの演算性能は前世代の45TOPSから80~85TOPSに大幅強化されています。

 なお、NPUは下位モデルのSnapdragon X2 Plusでも80TOPS級の性能を備えていますが、GPUコアに関しては型番ごとに演算ユニット数が異なるようで、最上位のX2-90と下位のX2-45では大きな性能差が存在します。GPU性能に期待して購入する場合は、事前にレビューを検索して性能を確認することをおすすめします。

MoP対応のSnapdragon X2 Elite Extreme

 先述の通り、Snapdragon X2 Eliteの最上位モデルにはMoPに対応するSnapdragon X2 Elite Extremeがラインナップされています。

 MoPことMemory on Packageとは、SoCのシリコンダイと同じパッケージ上にDRAMを搭載することで、x86プロセッサではIntelのLunar Lakeが同様の実装を行っていました。Snapdragon X2 Elite ExtremeはMoPにより、48GBのLPDDR5x-9523メモリをオンパッケージで実装しています。

 最大メモリ速度がLPDDR5x-9523対応なのは他のSnapdragon X2も同様なのですが、通常モデルのメモリバス幅が128bitなのに対し、Snapdragon X2 Elite Extremeのメモリバス幅は192bitとなっており、通常モデルの152GB/sを上回る228GB/sのメモリ帯域幅を実現しています。

1世代で大きな進化を果たしたSnapdragon X2

 Copilot+ PCとともに登場したSnapdragon Xの性能もなかなかのものでしたが、そこから僅か1世代でこれほど大きな性能向上を果たしたSnapdragon X2は驚異的なSoCです。MicrosoftがARM版Windowsのサポートを継続的し、主要なアプリケーションがARMネイティブ版をリリースする理由がよくわかる製品だと思います。

 依然としてアプリケーションや外部デバイスとの互換性に課題のあるARM版Windowsですが、Snapdragon X2が示した驚異的な性能向上は、今後のWindows PCにおけるプロセッサ事情を変える可能性を感じさせるものであると言えるでしょう。

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