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ゲーミングでFPS 4%アップ! G.SKILL、AMD EXPO ULL (Ultra Low Latency) 対応メモリの新シリーズ

G.SKILLがAMD EXPO ULL対応製品を展示

Computex 2026 Taipei会場のG.SKILLブースでは、AMD Ryzen向けDDR5メモリとして「AMD EXPO Technology: Featuring Ultra Low Latency」のコーナーで AMD EXPO ULL対応製品が展示されていました。従来のEXPO対応メモリとは別に新シリーズとして展開される予定 となっています。

AMD EXPO ULLとは

AMD EXPO ULLのULLは、Ultra Low Latency の略です。
通常のAMD EXPOは、Ryzen環境でメモリのクロック、タイミング、電圧を簡単に設定するためのプロファイルです。今回の新しいEXPO ULLでは一歩進んで、パフォーマンスを高めているとのことです。

AMDではゲーミングにおいてFPSが平均4%向上するというアナウンスをしています。

G.Skillブースで展示されていたAMD EXPO ULL対応メモリ

今回確認できた展示では、すべて DDR5-6000 / 32GB (16GB×2) の構成でした。以下、デモ機の機材構成です。

メモリクロック容量タイミングチップCPUマザーボード
DDR5-600032GB 16GB×2CL26-36-36-32 CR1SK hynixRyzen 9 9900XASRock X870E Taichi
DDR5-600032GB 16GB×2CL28-36-36-32 CR1SK hynixRyzen 9 9900XMSI MAG B850M MORTAR MAX WIFI
DDR5-600032GB 16GB×2CL30-38-38-32 CR1SK hynixRyzen 9 9900XGIGABYTE X870E AORUS MASTER X3D ICE
DDR5-600032GB 16GB×2CL36-36-36-76 CR1SamsungRyzen 9 9900XASUS ROG STRIX X870E-E GAMING WIFI7 NEO

Ultra Low Latencyということですが、メモリスペックはCL26~36なっておりこれは今までリリースされている低いレイテンシースペックのものと変わりありませんでした。つまり、ULL対応製品はメモリスペックのCLがさらに低くなったということではなく、従来より動作レイテンシーを改善しているという意味のようです。

Ryzen環境では、DDR5-6000が「扱いやすい定番」クロックとなっています。理由は、メモリクロック、メモリコントローラー、Infinity Fabricのバランスが良く、安定性と性能の両立がしやすいためです。詳細は以下の記事をご覧ください。


もちろん、高クロック製品のDDR5-8000クラスの展示もあり、メモリクロックの上限は進化しています。しかし、一般ユーザーが日常的に使う構成としては、DDR5-6000が最も現実的なスイートスポットと言えます。そのため、まずはDDR5-6000のULL対応製品がラインナップされているということでしょう。

ベンチ表示から見える効果

Computexのデモ機画面では、DDR5-6000 EXPO ULLの効果が示されていました。

DDR5-6000 CL26の画面では、DDR5-5600 CL46を100%としたAIDA64のメモリ帯域比較で、

  • Read:120%
  • Write:131%
  • Copy:120%
  • Latency:120%

といずれも向上しています。

注目は同じタイミングのCL26の今までの製品(ULL非対応品)と比較してもすべての数値が高くなっているということです。EXPO ULLはメモリスペック的には同じでも、パフォーマンスが向上する機能となっています。ゲーム、クリエイティブ作業、アプリ起動などでは、こうした低レイテンシーの効果が出やすい可能性があります。

またちょっと面白いと思ったのはCL36の製品でもULLの効果があるということです。CL26~30といった低レイテンシースペックのモデルでなくても、ULLの恩恵が受けられそうです。

マザーボードの対応状況

EXPO ULL対応メモリのマザーボード対応状況はどうでしょうか?
調べたとことすでにマザーボード側はBIOSにて対応されています。

MSI MAG B850M MORTAR MAX WIFIのページでは5/22リリースのAGESA ComboAm5 1.3.0.1より

Support with AMD EXPO Technology: Featuring Ultra Low Latency.

の記述があります。またGIGABYTEでの以下のようなリリースがあり、発売中のマザーでもBIOSをアップすればEXPO ULLが使えるようになります。

GIGABYTE AM5 マザーボード製品 AMD EXPO 超低遅延 (Ultra Low Latency) 機能対応 - GIGABYTE Japan

ULL対応メモリはまだ未発売ですが、実際に購入する場合は、

  • 対応マザーボードのQVL
  • BIOSのバージョン

を確認したほうがいいでしょう。

Ryzen向けDDR5はULL対応メモリが新しい注目点

G.SKILLのAMD EXPO ULL対応メモリは、Ryzen向けDDR5の方向性を示す展示でした。EXPO ULL対応製品は新シリーズの「TRIDENT Z5 NEOX RGB」として新デザインのヒートスプレッダーでリリースされる予定です。

あと気になるのは価格です。まだはっきりとはわかりませんが、価格は従来品より高くなると思われます。ただあまり高価では、パフォーマンスが高くてもなかなか手に取りづらいので、従来の同スペックのものより若干の上乗せくらいで発売されることを期待します。

Ryzen 9000シリーズやAM5環境で、パフォーマンスアップを重視するユーザーにとって、G.SKILLのEXPO ULL対応新シリーズはかなり注目度の高い製品になりそうです。

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