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AMDのエンスージアスト向けCPU「Ryzen 9 9950X3D2 Dual Edition」について

 2026年1月に発売されたRyzen 7 9850X3Dに続き、AMDから「Ryzen 9 9950X3D2 Dual Edition」が登場しました。

 今回は、デスクトップ向けRyzen初のデュアル3D V-Cache搭載CPUであるRyzen 9 9950X3D2 Dual Editionについて紹介します。

2つのCCDに3D V-Cacheを搭載した究極のデスクトップ向けCPU

 Ryzen 9 9950X3D2 Dual Editionは、Zen 5アーキテクチャと3D V-Cacheを組み合わせたRyzen 9000X3Dシリーズの新たな最上位となるハイエンドCPUです。

 1基に8コア/16スレッドCPUを備えるCPUダイ(CCD)を2基搭載した16コア/32スレッドCPUであるRyzen 9 9950X3D2 Dual Editionは、2基のCCD両方に3D V-Cacheを組み合わせることで1基当たり96MB、合計192MBの超大容量L3キャッシュを備えています。

 また、TDPが従来のSocket AM5には無かった200Wに引き上げられており、電力リミットであるPPTも270Wという非常に高い値に設定されています。その性能を最大限に引き出すためには、相応のVRMを備えたマザーボードが必要となりますので、購入前にマザーボードのCPU互換性リストやVRMの仕様を確認することをお勧めします。

特別なCPUを使いたいエンスージアスト向け製品

 従来のデスクトップ向けRyzenでは、Ryzen 9 9950X3Dのように2基のCCDを備えるCPUであっても3D V-Cacheを備えるCCDは1基のみに限られていました。

 2基のCCDに3D V-Cacheを搭載すること自体は以前から技術的には可能でしたが、CPUコアが異なるCCDのL3キャッシュにアクセスするにはIOダイ(IOD)を経由した通信が必要となり、結果としてL3キャッシュの高速性が損なわれ、ゲームのパフォーマンス向上にほとんど寄与しないため実装が見送られてきたという経緯があります。

 実際、Ryzen 9 9950X3D2 Dual Editionに関しても、ゲームでは従来通り片方のCCDに処理を割り振る最適化が行われており、3D V-Cache搭載CPUの強みであるゲームでのパフォーマンスは、従来モデルと同程度かやや上回る程度に留まるようです。

 経済的合理性を考えると、ゲームに強いRyzen 7 9800X3Dやマルチスレッド性能も兼ね備えたRyzen 9 9950X3Dがより魅力的に見えますが、Ryzen 9 9950X3D2 Dual Editionは最高のCPUを求める熱狂的な自作PCユーザーのためにAMDが用意した特別なCPUです。17万円を超える価格は非常に高価ですが、手にすればZen 5世代最高のデスクトップ向けCPUの特別感を味わうことができるでしょう。

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