当店のBTOパソコンには、CPUの動作クロックして性能を高めたオーバークロックモデル「OCW-EXTREME シリーズ」と、CPUを定格通りに動作させるスタンダードモデル「OCW-STANDARD シリーズ」があります。
今回はCPUをオーバークロックすることによるメリットとデメリットを確認することで、オーバークロックモデルとスタンダードモデルが、それぞれどのような特性を持ったパソコンなのかご紹介いたします。
●CPUのオーバークロックは処理時間を短縮
CPUはCentral Processing Unitの略称で、日本語では中央演算処理装置と呼ばれます。現代のPC向けアプリケーションではGPUを画面描画以外の用途に活用することも増えつつありますが、依然としてパソコンで実行される処理の大半にはCPUが絡んでおり、その性能が処理の実行速度に大きな影響を与えています。
当店のオーバークロックBTOパソコンは、CPUを標準状態よりも高いクロックで動作させることによって性能を向上させているため、CPUは通常よりも短い時間で演算処理を行うことができます。
CPUが高性能化すれば、動画のエンコードであればより短時間で変換を完了することができますし、写真や映像を編集するアプリケーションであれば、素材を追加する時間やエフェクトをプレビューする時間の短縮につながり、より応答性の高い作業が可能となります。
●オーバークロックは消費電力と発熱が増加する
CPUをより高いクロックで動作させるには、通常よりも高い電圧を加える必要があります。CPUに高い電圧を加えれば、その分消費電力は増加し、CPUの発熱も増加します。また、CPUには動作クロックが高まると消費電力と発熱が増加するという特性があるため、オーバークロックを行ったCPUは消費電力と発熱が大きく増加することになります。
発熱の増加は高性能なCPUクーラーを用いることで対処することにより、過昇温を防いで安定した動作を実現できますが、確実な冷却のためにファンの回転数を高める必要があるため、オーバークロックをしていないときに比べて静かに冷やすことは難しくなります。
消費電力の増加を止めることはできませんが、十分な容量の電源ユニットを搭載していれば、消費電力が原因でPCが不安定になるということはありません。ただ、一般的にオーバークロックによる消費電力の上昇率は、オーバークロックによる性能向上率よりも大きく、動作クロックの上げ幅が大きければ大きいほど、CPUの電力効率は低下してしまいます。
●処理時間を重視する方のためのオーバークロックモデル
以上をまとめると、当店のBTOパソコンをお選びいただく際、オーバークロックモデルを選択されるメリットは「処理時間の短縮」で、デメリットは「消費電力と発熱の増加(=電力効率の低下と動作音の増加)」です。このオーバークロックモデルのメリットとデメリットの鏡写しとなるのがスタンダードモデルであると言えます。
CPUの処理能力をフル活用する計算処理や動画変換、あるいはリアルタイム処理能力が重要なゲームなどでは、多少の電力効率や静粛性を犠牲にしてでも処理時間の短縮(=同一時間で実行できる処理が増加)できるオーバークロックモデルの特性が役立つでしょう。CPUでの負荷の高い処理をあまり実行されないという場合は、スタンダードモデルでも十分なパフォーマンスが期待できます。
なお、オーバークロックモデルとスタンダードモデルでは、選べるPCケースやカスタマイズプランに違いございますが、当店の「BTOパソコン ご相談・お見積もりフォーム」よりお問い合わせいただくことで、通常ではお選びいただけないパーツ構成のBTOパソコンをご用意できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
■関連リンク
OVERCLOCK WORKS BTOサイト
http://bto.ocworks.com/bto/index.html
OVERCLOCK WORKS BTOサイト
http://bto.ocworks.com/bto/index.html
オーバークロックBTOパソコン製品一覧
http://bto.ocworks.com/bto/extreme/index.html
スタンダードBTOパソコン製品一覧
http://bto.ocworks.com/bto/standard/index.html
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