2018年末版マザーボードの選び方として、今回はゲーミング用マザーボードの選び方をご紹介いたします。
ゲーミングPCにはLGA1151かSocket AM4がおすすめ
ゲーミングPC向けに優れたコストパフォーマンスを発揮するCPUは、IntelならLGA1151、AMDならSocket AM4で展開されています。純粋にゲームを楽しむためのPCを構築するのであれば、いずれかのプラットフォームでCPUとマザーボードを選ぶのがおすすめです。
LGA1151とSocket AM4には、それぞれ複数のチップセットが提供されていますが、オーバークロックやマルチGPUを利用しないのであれば、チップセットはB系チップセット(Intel B360、AMD B450)以上であれば、どれを選んでも問題ありません。
なお、マルチGPU技術を利用する場合、搭載チップセットに関係なくマルチGPUをサポートしないマザーボードも存在するので、そのマザーボード自体がNVIDIA SLIやCrossFireをサポートしているのか仕様を確認する必要があります。
長時間安定してCPUを動かせる電源回路が必須
ゲームでのパフォーマンスの大部分はグラフィックカードとCPUの性能に左右されます。このうち、CPUの性能に関しては、マザーボードの電源回路の品質に左右される場合があるため、ゲーミング用マザーボード選びにおいて、電源回路のフェーズ数や使っている部品の品質、冷却用ヒートシンクの有無は重要です。
電源回路が高品質なマザーボードになるほど、供給可能な電力リミットは大きく、電源回路の過昇温によるスロットリングも起こりにくくなるため、CPUのブースト動作を安定して維持することが可能となります。特に、6~8コアのCPUを使用するのであれば、冷却用ヒートシンクを搭載した6フェーズ以上の電源回路を備えたマザーボードを選びましょう。
ゲーミングマザーボードの特徴
最近はゲーミングの名前がついたマザーボードが多くリリースされており、これらのマザーボードでは高品質なサウンド回路や、ゲームに対して優先的にネットワーク帯域を割り振る機能、小パケット通信に強い2.5GbE LANの採用など、ゲーム体験を高める機能を備えている場合があります。
ゲーミングPCの構築に際して、必ずしもゲーミングマザーボードを使用しなければならない訳ではありませんが、最近のゲーミングマザーボードの多くは「ゲーミング」を名乗るに相応しい機能や設計を採用しています。先に紹介した電源回路周りの仕様を満たす製品も多いので、まずはマザーボードに割ける予算に近い価格帯で、各社のゲーミングマザーボードの仕様を比較してみると良いでしょう。