DDR4-3200はオーバークロックメモリの標準クロックとなっています。しかし、メモリ電圧は1.35Vとなっている製品がほとんどで、DDR4の標準電圧である1.2Vより高くなっています。
今回発売されたOCMEMORY OCM3200CL18D-16GBNHはDDR4-3200スペックながら、1.2Vの低電圧を実現したレアな製品です。メモリ電圧を1.2Vで抑えたいこだわりDIYユーザーの方もハイクロックが利用いただけます。
【テスト環境】
マザーボード:MSI Z370 Gaming Plus(BIOS:E7B61IMS.160)
CPU:INTEL Core i7-8700K
メモリ:OCMEMORY OCM3200CL18D-16GBNH (DDR4-3200 CL18 8GB×2)
マザーボード:MSI Z370 Gaming Plus(BIOS:E7B61IMS.160)
CPU:INTEL Core i7-8700K
メモリ:OCMEMORY OCM3200CL18D-16GBNH (DDR4-3200 CL18 8GB×2)
設定なしでDDR4-3200起動
この製品はSPDにDDR4-3200が書き込まれています。そのため対応マザーボードはBIOS設定なしでスペック起動が可能です。
メモリ関係の設定をせず、PCを起動したときのBIOS画面を見てみましょう。DDR4-3200、1.2Vで起動していることが確認できました。では特にBIOSをいじらずそのままWindowsを起動してみます。
CPU-Zの「Memory」タブのDRAM Frequencyと各タイミングがスペック通りになっているかをチェックします。DDR4-3200(CPU-Z上は1600MHz)、CL18-20-20-40で動作しているのが確認できます。また「SPD」タブでは「JEDEC #5」にスペックが書き込まれていることがわかります。
XMPでの起動を試す
またXMPでの起動も試してみました。XMPはマザーボード側がSPDを優先せず、異なる数値で起動する設定を行ってしまう場合に用意されているもののようです。設定はBIOSからXMPを選ぶだけです。
DDR4-3200、CL16-18-18-36で起動しました。XMPは製品スペックよりやや速いタイミングが入っているので、わかっている方はこちらの設定で起動したほうがいいかと思います。なお、XMPには2つのプロファイルが入っていて、もう一つはDDR4-2666、CL16-18-18-36となっています。BIOS画面で選べるようになっているので、設定の際は数値を確認してください。