2020年8月時点でのIntelとAMDの主力CPUのラインナップの比較をお届けします。今回は主に4コア以下のローエンドCPUのラインナップを比較します。
4コア以下のローエンドCPUをリストアップ
今回はローエンドクラスのCPUとして、CPUコア数が4基以下のCPUをリストアップしました。各CPUの価格はおおむね2万円以下となっています。
Zen 2ベースのCPUとAPUが強力なAMD
AMDのローエンドには、最新設計であるZen 2を採用した製品として、CPUのRyzen 3 3300Xと同3100の他、デスクトップ版Renoirとして登場したRyzen 3 4350Gが存在します。
これらの製品はローエンドの中では比較的高価ではあるものの、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能の両方に優れたCPU性能を備えています。また、デスクトップ版RenoirであるRyzen 3 4350GはPCI Express 4.0に対応ですが、合計24レーンのPCI Express 3.0(※1)を備えており、マザーボード上のPCI ExpressスロットをRyzen CPUと同じレーン数で利用できます。
※1 … グラフィックカード用=16レーン、NVMe SSD用=4レーン・チップセット用=4レーン
ローエンドでも上位CPUと同じPCI Expressを利用できるIntel製CPU
Zen 2を採用していないAMDのローエンド製品はZen+以前の設計を採用したAPUで、これらの製品は内蔵PCI Expressレーン数が制限されています。このため、同じマザーボードでも上位製品に比べ、使えるスロットや機能が少なくなっている場合があります。
一方、Intelのローエンド製品はPCI Expressレーン数に制限は設けられておらず、上位製品と同じように使うことができます。また、全てのCPUが上位製品と同じComet LakeベースのCPUですので、シングルスレッド性能ではZen+以前のAMD製品より有利です。