GPUメーカーでもあるAMDは、一般ユーザー向けのRadeonシリーズとは別に、プロフェッショナル向けGPU「Radeon PROシリーズ」を展開しています。今回はそのRadeon PROシリーズの最新製品を紹介いたします。
RDNA2を採用するRadeon PROシリーズ
AMDのプロフェッショナル向けGPU「Radeon PRO」には、最新のGPUアーキテクチャである「RDNA2」を採用した製品が2モデル存在しています。
上位のRadeon PRO W6800は、60基のコンピュートユニットを備えたGPUコアと、32GBのECC対応GDDR6メモリを組み合わせた製品で、最大消費電力は250Wとなっています。発表時の価格は2,249ドルで、国内での実売価格は35万円前後です。
下位モデルであるRadeon PRO W6600は、28基のコンピュートユニットを備えるGPUコアに、8GBのGDDR6メモリ(ECC非対応)を組み合わせており、最大消費電力は130Wです。発表時の価格は649ドルで、国内では10万円前後で販売されています。
プロフェッショナル向けGPUであるRadeon PROシリーズは、3D CADやクリエイティブアプリなど、プロフェッショナルユーザーが使用するソフトウェアの認証を得ており、アプリケーション実行時の安定性や信頼性が期待できます。
一般ユーザー向けのRadeon RX 6000シリーズの方がGPU性能に対する費用対効果が高いため、自作PCユーザーがRadeon PROシリーズを検討する機会は多くないかとは思われますが、Radeon PROシリーズが認証しているソフトを仕事で使用される方であれば、検討してみる価値はあるでしょう。