パーツの選び方 新製品情報

新たに登場した65W版Ryzenのラインナップとは

AMDは2022年4月、Ryzenシリーズに65W版CPUを追加しました。今回は、低価格帯をカバーする製品も多いこれら新CPUについて改めて紹介いたします。

大部分が低価格帯に投入される65W版Ryzen

 AMDが4月に追加したRyzenの新モデルは、Zen 3アーキテクチャを採用するRyzen 5000シリーズ製品3モデルと、Zen 2アーキテクチャ採用のRyzen 4000シリーズ製品3モデルです。
【修正版】AMD 2022廉価Ryzen

Ryzen 5000シリーズの新モデル3製品

 Ryzen 5000シリーズに追加されたのは、Ryzen 7 5700X、Ryzen 5 5600、Ryzaen 5 5500の3モデルです。いずれもZen 3アーキテクチャを採用したCPU製品で、TDPは全て65Wとなっています。

 既存のラインナップを補完する形で追加されたこれらの新製品ですが、最下位モデルであるRyzen 5 5500だけは、APUに採用されたCezanneコアをベースにしたものとなっており、L3キャッシュが少ないほか、内蔵PCIeがGen 3.0までのサポートとなっています。なお、Ryzen 5 5500では内蔵GPUコアが無効化されているため、画面出力用のビデオカードが必要です。

Ryzen 4000シリーズの新モデル3製品

 低価格帯をカバーするRyzen 4000シリーズに追加されたのは、APUのRyzen 5 4600Gと、CPUのRyzen 5 4500およびRyzen 3 4100です。

 APUであるRyzen 5 4600G以外は内蔵GPUコアを備えていませんが、ベースとなっているのはAPUコアのRenoirで、Ryzen 5 4500とRyzen 3 4100では内蔵GPUコアが無効化されています。Renoirベースであるため、内蔵PCIeの世代もGen 3となっています。

 1万円台から購入できる価格とCPUコア数は魅力的ですが、アーキテクチャが1世代前のZen 2であり、現行のZen 3やIntelのAlder Lakeと比べるとシングルスレッド性能に劣っています。利用できるPCIeの世代も古いので、購入に際してはそれらが新世代CPUとの価格差と釣り合うものであるのかをご検討ください。

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