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第13世代CoreをIntel 600シリーズ・チップセットで使う方法

Intel最新のデスクトップ向けCPUであるRaptor Lake-Sこと第13世代Coreは、第12世代Coreと同じLGA1700ソケットを採用しているため、従来のIntel 600シリーズ・チップセットを搭載したマザーボードでも利用できます。

 今回は、第13世代CoreをIntel 600シリーズ・チップセット搭載マザーボードで使う方法と注意点をご案内します。

従来のマザーボードはBIOSアップデートが必要

 最初に述べた通り、第13世代CoreはIntel 600シリーズ・チップセットを搭載する従来のマザーボードでも利用できます。

 ただし、従来のマザーボードで第13世代Coreを動作させるためには、新しいCPUに対応したBIOSにアップデートする必要があります。多くのLGA1700対応マザーボードには、第13世代CoreをサポートするBIOSが公開されていますが、まずは使いたいマザーボードに第13世代Core対応BIOSが提供されているのかを確認してください。
Z690_BIOS

 ▲ASUS PRIME Z690-AのBIOSダウンロード画面。BIOSバージョン2103から対応している

 第13世代Core対応BIOSが公開されていれば、そのマザーボードで第13世代Coreを利用することができますが、対応BIOSへのアップデートは原則として第13世代Coreを搭載する前に行う必要があります。

 マザーボードがCPU無しでBIOSを更新できる「USB BIOS Flashback」機能を備えていれば別ですが、これが無ければBIOSアップデート作業時に第12世代のCPUが必要となります。ですので、第13世代Coreと一緒に新規でIntel 600シリーズ・チップセット搭載マザーボードを購入する場合は、購入店舗にBIOSバージョンの確認したり、必要であればアップデートを依頼することをご検討ください。
当店でZ690マザーと第13世代CPUの同時購入の場合は、ご希望があれば出荷前にBIOSアップデートいたします。詳細はお問い合わせください。
▲【参考】ASUSのUSB BIOS FlashBackの機能紹介

Intel 600シリーズ・チップセット搭載マザーボードを使う場合の注意点

 Intel 600シリーズ・チップセットを搭載したマザーボードは、第12世代Core向けに設計されています。

 第13世代Coreでは、上位CPUのMTPが第12世代の最大値(241W)よりも高い253Wに設定されたほか、DDR5メモリの最大対応クロックがDDR5-4800からDDR5-5600に引き上げられましたが、従来のIntel 600シリーズ・チップセット搭載マザーボードは、これらの新しい仕様をフル活用できない可能性があります。

 また、第13世代Coreに対するバグフィックスやパフォーマンスの最適化を提供するBIOSの開発は、新製品であるIntel Z790チップセット搭載マザーボードが優先されるのが通常です。第13世代Coreと組み合わせる目的でのIntel 600シリーズ・チップセット搭載マザーボードの購入については、こうした点も踏まえた上でご検討ください。

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