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BTOパーツの選び方 ~ 容量と速度、優先すべきはどちら?

 当店のBTOパソコンはパーツ構成のカスタマイズに対応しており、ビデオカードやメモリ、ストレージをお客様のご予算とご用途に応じて選択いただくことができます。基本的に処理能力の高いパーツを選択すれば、PCが持つ性能も高くなるわけですが、PCパーツには「容量」と「速度」という2つの要素を持つパーツが存在しています。

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 パーツ選びはいつも悩ましいものですが、今回はこの容量と速度、どちらの要素を優先すべきなのかを考えてみたいと思います。

 容量と速度の2要素を持つパーツとしては、メインメモリ、ストレージ(SSD/HDD)がまず思いつくところでしょう。他にはビデオカードが搭載するVRAM(ビデオメモリ)も2要素を持つパーツです。これらのパーツでは、容量と速度のスペックが高くなるほど価格も高くなるため、予算とスペックのトレードオフを探ることになるでしょう。

 容量と速度はどちらもPCの性能を左右する重要な要素であることは同じですが、その性質はだいぶ異なるものとなっています。基本的に、容量は不足するとパフォーマンスが低下するもの。速度はPCの転送速度やPCの処理能力に直接影響するものであると言えます。

 メインメモリの容量が不足すれば、メモリに展開すべきデータを相対的に低速なストレージ上の仮想メモリに展開せざるを得なくなってしまい、大幅なパフォーマンス低下を引き起こします。ストレージの容量が足りなければ、アプリケーションのインストールやデータの保存ができず、ビデオカードのVRAM不足はGPUの描画性能を著しく低下させます。

 一方の速度については、メインメモリの速度が速ければ、CPUがメモリ上のデータを参照する際の待ち時間が減ってPCのパフォーマンスは向上し、ストレージが高速であればOSやアプリケーションの起動、ファイルの展開などの速度が速くなります。VRAMも似たようなもので、高速なVRAMはGPUが十分な性能を発揮するために必要です。

 言い方を変えると、容量は不足しない限りPCのパフォーマンスを高めるものではなく、速度はPCのパフォーマンス左右するものの、多少の差では容量不足が引き起こす致命的な問題は生じません。

 容量と速度の2要素がもつ性質を確認してみるとわかるのは、これらの要素が互いの欠点を埋めることはできないということです。高速なメモリを搭載しても容量不足は補えず、膨大な容量を持っていても処理速度の向上に直結するわけではありません。

 だからこそどちらも重要と言えますが、それぞれの要素が欠けたときにおこる問題の大きさを考慮した場合、速度を差し置いてでも十分な容量を確保することが重要であると言えます。

 「容量」と「速度」の2要素を持つパーツを選択する際は、まず第一に十分な「容量」を確保することを念頭に置き、さらに予算的な余裕がある場合に「速度」の高い製品を選ぶのが合理的であると言えるでしょう。BTOパソコンのパーツ構成をカスタマイズする際の参考にしていただければ幸いです。

■関連リンク
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