HWBOT x265 Benchmarkは、新世代の動画フォーマットであるHEVC/H.265形式へのエンコード性能を測定するベンチマークソフトです。
テストの内容は、ソフトウェアエンコーダであるx265を用いてエンコードを実行するというもので、エンコード時の平均フレームレートがスコアとなります。AVX2をはじめとする最新の拡張命令セットを活用できるため、最新CPUが持つ実力を反映した結果が得られます。
HWBOT x265 BenchmarkをWindows 8以降の環境で実行する場合、HPET(高精度イベントタイマー)が有効になっている必要があります。HPETが有効になっていない状況では警告メッセージが表示され、ベンチマークが実行できません。
これは、Windows 8以降のOSではCPUの動作クロック変動に影響されてRTC(Real Time Clock)が可変するためで、そのままではベンチマークテストが基準とする「時間」の一貫性が得られません。そこで、独立したハードウェアタイマーであるHPETを利用することで、時間の一貫性を確保することを目的としています。
通常、HPETはUEFI上では有効になっているものの、Windows側ではそれを利用していません。このため、コマンドプロントを管理者モードで実行し、HPETを有効化する必要があります。
HPETの有効化: bcdedit /set useplatformclock yes
※コマンドプロントを管理者モードで実行する必要があります。
ベンチマークスコアを競うHWBOTで使うことを前提とされているテストなので、スコアの一貫性については信頼度の高いベンチマークテストとなっています。また、テスト内容をカスタマイズして拡張命令の有効/無効を切り替えることも可能なので、CPUの特性を探る目的での利用も可能です。
▼HWBOT x265 Benchmark(ダウンロードサイト)
http://hw-museum.cz/hwbot_x265_benchmark.php
▼HWBOT x265 Benchmark 1080p Benchmark Validation Regulations(ルール説明ページ)
http://hwbot.org/news/12504_application_173_rules/