●6~10コアCPUが用意された「Skylake-X」
現時点で発売済みのSkylake-XベースのCPUは、6~10基のCPUコアを備えており、マルチスレッド性能の高さを特徴としています。この特徴は、動画やCGのレンダリング処理や、マルチスレッドで実行可能なシミュレーションや計算処理などで高いパフォーマンスが期待できます。
また、過去に登場したハイエンドCPUに比べ、動作クロックが高めに設定されていることも特徴で、従来のハイエンドCPUがやや苦手としていたゲーム用途などでも高いパフォーマンスを発揮します。
また、CPUコアに統合されたメモリコントローラは、DDR4メモリのクアッドチャネル(4ch)動作をサポートしており、最大で128GB(16GB×8)のメモリを搭載することができます。膨大なメモリ容量を必要とする計算処理などにも対応可能です。
高価ではありますが、用途を問わず高いパフォーマンスを発揮できるのがSkylake-XベースのCPUです。
→ Intel LGA2066・Skylake-Xモデル製品一覧
●シングルコア性能に特化したKaby Lake-X
Kaby Lake-XベースのCPUは、4コアCPUが2製品登場しています。こちらは、メインストリーム向けプラットフォーム「LGA1151」向けCPUであるKaby Lake-Sの設計を流用した製品ですが、Kaby Lake-XではCPUに統合されているGPUコアは利用できません。
Kaby Lake-XベースのCPUは、コア数が少ない代りに動作クロックが非常に高く設定されており、これにより1コアあたりの性能は上位のSkylake-XベースのCPUを上回ります。この特性は、1秒間に実行できる処理の数が重要になる高フレームレート・ゲーミングや、マルチスレッド処理へ最適化がされていないプログラムの実行速度を高めることができます。
Kaby Lake-XのCPUコアに統合されたメモリコントローラは、DDR4のデュアルチャネル動作までの対応となっています。このため、Skylake-Xと同じIntel X299 マザーボードを使用していても、全てのメモリスロットを利用することはできず、搭載可能な最大メモリ容量も64GB(16GB×4)までとなります。