本日は、AMDとNVIDIAのGPUラインナップを確認しながら、GPUの選び方をご案内します。
●最新鋭の7nm世代GPU「Radeon VII」を投入したAMD
AMD製GPUは、Radeon RX 500 シリーズ、Radeon RX Vega シリーズ、そして最新鋭のRadeon VIIがラインナップされています。
Radeon VIIは7nmプロセスで製造された最新鋭GPUで、GPUコアの規模こそ従来のハイエンドGPUであるRadeon RX Vega 64に劣るものの、1TBに達するメモリ帯域や第2世代Vegaアーキテクチャの採用により、Radeon RX Vega 64より2割ほど高い性能を実現しています。
●ハイエンドGPUから新世代への置き換えが進むNVIDIA製GPU
NVIDIA製GPUは、Turingアーキテクチャを採用した最新鋭GPU「GeForce RTX 20 シリーズ」と、一世代前のPascalアーキテクチャ採用GPU「GeForce GTX 10 シリーズ」が併売されています。
ただし、GeForce GTX 1070以上のPascal世代GPUについては、既にGeForce RTX 20 シリーズへの置き換えが進んでおり、既に流通在庫が枯渇しつつあります。
最新世代のGeForce RTX 20 シリーズでは、リアルタイムレイトレーシングやDLSSといった新技術が利用可能であり、これはPascal世代のGeForce GTX 10 シリーズには無い特徴となっています。
●新技術のNVIDIAとコストパフォーマンスのAMD
家庭用ゲーム機を超えるグラフィックでゲームを楽しみたいユーザー向けには、GeForce GTX 1060/Radeon RX 570以上のGPUを選択すべきで、より本格的なゲーミングPCを構築したいユーザーにはGeForce RTX 2060以上がおすすめです。
AMDの最新鋭GPUであるRadeon VIIは、NVIDIAのGeForce RTX 2080と競合するGPUであり、どちらもフルHD~4K解像度でゲームを楽しめる実力を備えており、ゲームにおける性能の優劣はタイトル次第で分かれています。
GeForce RTX 2080はリアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応しているので、これらに対応したゲームが普及するとGeForce RTX 2080が画質と性能で優位に立ちますが、現時点ではよいライバルとなっています。
NVIDIAにはGeForce RTX 2080やRadeon VIIよりも高性能なGeForce RTX 2080 TiやTITAN RTXが存在しており、コストを度外視して性能を追求する方はこれらのGPUを選択することになるでしょう。