パーツの選び方

【消費税増税直前】CPUとチップセットの選び方 ~ Intel編

 今回は、消費税増税前のPCアップグレードをお考えの方向けに、2019年9月現在のIntel製CPUとチップセットの選び方をご紹介いたします。

ラインナップが充実した第9世代Coreが主力のIntel製CPU

 2019年9月時点で最新のIntel製CPUは、メインストリーム向けで主力のLGA1151対応CPU「第9世代Core」と、ハイエンド向けのLGA2066対応メニーコアCPU「Intel Core X」が販売されています。

Intel CPU-2019-0831

 主力の第9世代Coreは、8コア16スレッドCPUの「Core i9」を頂点に、8コア8スレッドCPUの「Core i7」、6コア6スレッドCPUの「Core i5」、4コア4スレッドCPUの「Core i3」が登場しています。

 これらCPUの特徴はシングルスレッド性能の高さにあり、Core i5以上のCPUは特にゲーミング用途において高いパフォーマンスを発揮します。一方、マルチスレッド性能については、同価格帯のAMD第3世代Ryzenに大きくリードされているため、シングルスレッド性能の高さに注目した製品選びが推奨されます。

 特に魅力的なCPUをあげるとすれば、最上位でゲーミング用途においては最速クラスの性能を誇るCore i9-9900Kや、2万円切りながらミドルレンジGPUと組み合わせれば、ハイフレームレートゲーミングも可能になるCore i5-9400Fなどです。

 一方、ハイエンド向けのIntel Core Xは、18コア36スレッドCPUのCore i9-9980XEを筆頭にメニーコアCPUがラインナップされています。また、これらのCPUは内蔵PCIeレーン数が多いため、複数のPCIe 3.0 SSDを同時にフルスピード動作させることができます。

 Intel Core Xシリーズは、メニーコアCPUと大容量メモリ、そして高速なストレージを必要とするクリエイティブタスク用のPCを構築されたい方向けのCPUであると言えるでしょう。

ラインナップが充実した第9世代Coreが主力のIntel製CPU

 2019年9月時点で最新のIntelチップセットは、以下のようなラインナップとなっています。

Intelチップセット-2019-0831

 ハイエンドのLGA2066向けチップセットはX299一択ですが、LGA1151の第9世代Core向けには多数のチップセットが登場しています。

 最も高機能でより新しいのはZ390で、各マザーボードメーカーのLGA1151向け主力製品はZ390チップセットを搭載しています。機能的には旧モデルであるZ370に近いZ390ですが、搭載マザーボード自体はより新しい設計を取り入れて作られているため、機能やデザインの面で洗練された製品が多くなっています。

 LGA1151向けチップセットのうち、B系やH系のチップセットはオーバークロック機能やCPU内蔵PCIeレーンの分割利用に非対応となっています。コストパフォーマンスを抑えてシングルGPU構成のPCを作る場合には有用ですが、Z390搭載マザーボードも1万円台前半から選べる現在、Core i5以上のCPUを使うなら、機能に優れるZ390搭載マザーボードを選ぶことをおすすめします。

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