テレワークの機会が増え、自宅で使用するPCのパフォーマンスに不満を感じている方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで、PCアップグレードの手がかりとなる情報を紹介します。今回はグラフィックボードについての紹介です。
3D描画性能を大きく改善するグラフィックボード
GPUを増設する拡張カードであるグラフィックボードのアップグレードは、ゲームなどでの3D描画性能を向上させることができます。また、画面出力端子を強化して4Kなどの高精細ディスプレイや、マルチディスプレイ環境の構築も可能となります。
GPUの選び方などについては、以下の記事をご参照ください。
2019-20年・冬シーズンのGPU選び ~ ハイエンド編 ~
https://blog.ocworks.com/archives/52110108/
2019-20年・冬シーズンのGPU選び ~ ミドルレンジ編 ~
https://blog.ocworks.com/archives/52110106/
2019-20年・冬シーズンのGPU選び ~ エントリーゲーミング編 ~
https://blog.ocworks.com/archives/52110107/
GPUの選び方 ~ スペック表の見方について
https://blog.ocworks.com/archives/52110124/
カードサイズと電源ユニットに注意
PCにグラフィックボードを増設する場合、特に注意したいのが「カードサイズ」と「電源ユニット」です。
グラフィックボードは他の拡張カードに比べカードサイズが大きいものが多く、広いケース内空間を備えるタワー型PCケース以外に組み込む場合、ケースに収容可能なカードサイズのグラフィックカードを選ぶ必要があります。
失敗しがちな事例として、カードの長さがケースの収容スペースより長いために搭載できなかったり、グラフィックカードが複数スロットを占有する仕様であったために搭載できないというものがあります。グラフィックカードを購入する前に、お使いのPCが搭載可能な拡張カードのサイズを確認しましょう。
もう1点の注意点が電源ユニットです。自作PC向けの電源ユニットの多くはグラフィックカードの利用を前提に、PCI-E 8ピン/6ピンなどの補助電源コネクタを備えていますが、メーカー製PCなどではこれらの端子が無い場合があります。
PCI-E補助電源コネクタは変換ケーブルも販売されていますが、補助電源コネクタ非搭載の電源ユニットはグラフィックボードを動作させるのに十分な電源容量を備えていないものも多いため、電源ユニットの仕様を無視したグラフィックボードの増設はPCの安定性を損なうリスクがあります。
グラフィックボードの製品情報ページには、動作に必要な補助電源コネクタの本数や、動作に必要な電源ユニットの容量が記載されているので、お手持ちのPCが備える電源ユニットが条件を満たしているか確認しましょう。
注意点は多いものの、アップグレード効果も大きいグラフィックボード
多くのグラフィックカードはCPUと同等以上の発熱源となるため、常に高いパフォーマンスを発揮させるためには冷却系の強化が必要となる場合もありますが、CPU内蔵グラフィックスや旧世代GPUからのアップグレードは、PCの3D描画性能を飛躍的に向上させてくれます。
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