パーツの選び方 自作PCの知識

2021年末版CPUの選び方 ~ローエンド編

 2021年末版「CPUの選び方」、今回はローエンド編として2万円以下で購入できるCPUについて紹介いたします。

Intelの旧世代CPUが主流のローエンド

 2021年末時点で、2万円以下で販売されているCPUをリストアップしました。現在はIntelの第10世代Core(Comet Lake-S)ベースのCPUが主流となっています。
2112-AMD-LOW
2112-Intel-LOW

2万円弱で6コアCPUが買えるチャンスも

 2万円以下の価格帯では、第10世代CoreプロセッサーがベースのCore i3や、その下位モデルであるPentiumが主流ですが、タイミング次第では2万円弱でCore i5-11400FやRyzen 5 3500が買える場合があります。

 Core i5-11400FとRyzen 5 3500は優秀なCPU性能を備えていますが、内蔵GPUがないためビデオカードが必須になります。これらのCPU性能に魅力を感じつつもコストを抑えたいのであれば、2万円を僅かに超えますがCore i5-11400をご検討ください。

第10世代Intel Coreプロセッサー(Comet Lake-S)の注意点

 この価格帯の主流であるComet Lake-Sこと第10世代Intel CoreプロセッサーはLGA1200に対応しており、Intel 400/500シリーズチップセットを搭載したマザーボードで利用できます。

 ただし、Intel 500シリーズチップセットを搭載したマザーボードには、後継製品であるRocket Lake-S(第11世代Core)で追加されたSSD用PCI Expressレーンを利用するM.2スロットが実装されているものが多いのですが、Comet Lake-Sではそれらのスロットを利用できません。

 また、CPU内蔵PCI ExpressがGen 3であるため、マザーボード側がPCI Express 4.0をサポートしている場合でも、利用できるのはPCI Express 3.0までとなります。

 このように、Comet Lake-SではIntel 500シリーズ・チップセット搭載LGA1200マザーボードの機能をフル活用できない場合がありますので、購入の際はご注意ください。

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