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最大6GHzを達成したCore i9-13900KSとは

 今回は、Intelがスペシャルエディションとして発売した第13世代Coreの最上位モデル「Core i9-13900KS」についてご紹介いたします。

最大6GHzに達する24コア32スレッドCPU「Core i9-13900KS」

 Core i9-13900KSは、第13世代Coreの最上位モデルであったCore i9-13900Kと同じハードウェア構成を採用しつつ、CPUの最大動作クロックを6GHzに引き上げたCPUで、倍率ロックフリーかつスペシャルエディションを示すサフィックス「KS」が与えられています。

 電力指標のMTPはCore i9-13900Kと同じ253Wに据え置かれていますが、ベースクロック時の最大消費電力を示すPBPに関しては150Wに引き上げられており、ベースクロックも若干高い数値が設定されています。

 なお、MTPは253Wなのですが、Core i9-13900KSは「Extreme Power Delivery Profile」という拡張仕様によって、最大電力リミット「PL1=PL2=320W」、電流リミット「IccMax=400A」が定められており、同プロファイルが「PL1=PL2=253W、IccMax=400A」のCore i9-13900Kより大きな消費電力が許されています。
13900KS

より性能を引き出すならミドルレンジ以上のマザーボードとの組み合わせを推奨

 Core i9-13900KSは、製品仕様上の最大動作クロックが6GHzに達した世界初のPC向けCPUで、その実現のために高クロック耐性の高いCPUダイが選別されています。このため、平均値としては従来のCore i9-13900Kより常用域でのオーバークロック耐性に優れていることが期待できる製品でもあります。

 また、拡張された電力仕様により、製品動作仕様の範囲内でよりCPUパワーを求めるユーザーにとっても魅力ある製品ではあります。

 ただし、電力リミットについてはマザーボード側が独自の制限を設けている場合があります。マザーボードの制限値を超えた電力リミットを設定することは、マザーボードの動作仕様外となって保証を失ったり故障の原因となる可能性があります。

 Extreme Power Delivery ProfileによってCore i9-13900KSの性能をより引き出すことを望まれるのであれば、それに対応可能なVRMを備えたミドルレンジ以上のマザーボードと組み合わせることをおすすめします。

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