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Alder Lake向けCPUクーラーの選び方

 今回は、Alder Lakeこと第12世代Intel Coreプロセッサー向けに、CPUクーラーの選び方を紹介いたします。

新CPUソケット「LGA1700」への対応が必須

 Alder Lakeでは、新設計のCPUソケット「LGA1700」が採用されました。このLGA1700では、従来のLGA1200/115xで保たれてきたCPUクーラー用固定穴の位置が変更されたため、LGA1700に対応するCPUクーラーでなければ適切に取り付けることができません。

 したがって、Alder Lakeを冷却するCPUクーラーは、必ずLGA1700に対応したものを利用する必要があります。

 CPUクーラーを販売するメーカーの多くは、自社製品のLGA1700対応状況についてのリストや、追加でLGA1700に対応するリテンションキットの提供について案内しておりますので、CPUクーラーの購入前に、必ずLGA1700への対応の有無をご確認ください。
TUG Gaming Cooler
▲LGA1700n対応のASUS TUF GAMING LC 240 ARGB

Alder Lake用CPUクーラーに必要な性能

 Alder Lakeでは、これまで用いられてきた「TDP」に変えて、Processor Base Power(PBP)とMaximum Turbo Power(MTP)という消費電力指標が導入されました。CPUの消費電力と発熱量はほぼ同じなので、これらはCPUの冷却に必要な冷却性能を知る手掛かりになります。

 PBPはベースクロック動作時の消費電力で、MTPはTurbo Boost動作時の最大消費電力となっています。CPUのTurbo Boost動作を最大限に引き出し、温度上限に到達しない状態で運用したいのであればMTPを冷やせるクーラーが必要になります。

 MTPを冷やせるCPUクーラーの目安としては、Core i5-12600Kの150Wであれば120mm級のサイドフロー空冷、Core i7-12700Kの190Wなら240mm水冷、Core i9-12900Kの241Wは280mm水冷以上といったところです。静粛性も求めるのであれば、それぞれワンランク上のクーラーから選ぶと良いでしょう。

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