本日発売の第3世代インテルCoreプロセッサーのIvy Bridgeを使って、オーバークロックデモを行いました。
PCのメイン構成は以下の通りです。
【液体窒素冷却マシン】
CPU:Intel Core i7 3770K(3.50GHz)
マザーボード:ASUS MAXIMUS V GENE
メモリ:G.Skill F3-2400C10D-8GTX(DDR3-2400 4GBx2)
CPUクーラー:REEVEN EXTREME COOLING CUP
ベンチ台:MANAITAN-X
【空冷マシン】
CPU:Intel Core i5 3570K(3.40GHz)
マザーボード:ASUS P8Z77-V
メモリ:G.Skill F3-2400C10D-16GTX(DDR3-2400 8GBx2)
CPUクーラー:PROLIMA TECH Megahalems
ベンチ台:MANAITAN-X
空冷マシンは倍率を46倍にして4.6GHzにて動作デモを行いました。CPU電圧は1.38Vで、アイドル時はそれほどCPU温度が上がっている感じではありませんが、負荷をかけると一気に温度が上昇します。まだ1つしかテストしていないので確かなことは言えませんが、空冷常用OCでの電圧はこれくらい(1.38V)かな? という印象です。1.38Vでは4.8GHzがSuperPI 1M完走限界でした。
さらに電圧をあげて1.45Vでの完走限界は5.0GHzでした。4コアでしたので、コア数を減らせばもう少し上も見ることができそうです。またメモリクロックはDDR3-2400での動作となっています。
液体窒素冷却でもSuperPI 1Mの完走限界を探りました。今回はほぼ手探り状態で始めたため、徐々に電圧をあげて挙動を見ながらのOCです。
CPU電圧をあげていって、1.65Vで100×58倍の5.8GHzにてSuperPI 1Mが完走しました。そのあと、さらに電圧を入れていきましたが、なかなかクロックが上がりません。またあまり冷やしすぎると起動しなくなってしまいます。
低いクロックでフリーズするようになったため、一回バラして組み直すことにしました。このときに最初に入っていたBIOSは結構古かったので、アップしました。また、オーバークロッカーのGyrockさんがいらっしゃったので、いろいろとアドバイスをいただきました。
BIOSアップ&Gyrockさんアドバイスで挙動がよくなり、6GHzを達成、さらに6.15GHz(4コア)でSuperPI 1M 6秒を切ることができました。
今回試したCPUはマイナス140以上でCold Boot Bugがあるようです。
BCLK106以上にするとこのCBBは回避されますが、OSのツールでBCLKを動かしてしまうとNGとなってしまい、一度温度を上げないと起動しなくなってしまいます。個体によってはこのCBBが出ないものもあるということです。
後半はいらっしゃったお客さんに、6GHzオーバーでのSuperPIを体験していただきました。
6.258GHz(1コア:BCLK106×59)
SuperPI 1M : 5.835s
CPU電圧:1.85V
となりました。
やはり、SuperPIが速いってドキドキしますね。このCPUは楽しいです。
ドライアイス冷却でも6GHz近くまではいけそうなので、EXTREME COOLING CUPを使ってぜひ遊んでみてください。2万円ではじめられる極冷です!
※最初に見に来られた方には6GHzオーバーがお見せできずすみませんでした。今朝からはじめた試行錯誤しながらのデモでしたので、最初のほうは十分な結果が出せませんでした。
【注意】極冷で設定している電圧を、空水冷で設定しないようにしてください。
PCパーツには個体差がありますので、すべてのもので同じ結果がでるものではありません。