3Dベンチマークの中でも定番と言えばFuturemark 3DMarkです。
以前は「3DMark06」や「3DMark 11」のようにリリース年に合わせた名称でアップデートされていましたが、2013年に登場した最新版で「3DMark」という名称に変更されて以降、アップデートは新しいテストを追加するという形に変更されました。
2016年12月現在、利用できるテストは以下のラインナップとなっています。
▼ハイエンドPC向け
・Time Spy (DirectX 12)
・Fire Strike (DirectX 11)
▼メインストリームPC向け
・Sky Diver (DirectX 11)
・Cloud Gate (DirectX 10 相当)
▼エントリーPC向け
・Ice Storm (DirectX 9 相当)
負荷の程度によって、PCの性能を測るのに適したテストはことなっています。ただ、上記で記載したハイエンドやエントリーなどという分類は2013年当時の想定を踏襲したもので、現代のグラフィックカードであれば、ミドルレンジ以上のPCならFire StrikeやTime Spyでパフォーマンスを検証するのが適切でしょう。
適切な負荷よりも低負荷のテスト以外では、CPUがボトルネックになってGPUが十分な性能を発揮できず、PCの持つゲーム性能を数値化するというベンチマーク本来の目的が達成できないことがあります。もちろん、CPU性能を測るという目的があれば、あえて低負荷のベンチマークを実行するのもアリでしょう。
●新製品と自分のPCの差を測るものさし
さて、この3DMarkの利点は「定番」であることです。PCパーツを扱うニュースサイトの多くは、新製品のベンチマークレポートで3DMarkを実行しており、そこに掲載されたスコアと自分の環境で実行したスコアを比較することで、新製品へのアップグレードで期待できる性能向上がどの程度のものなのかを推測できます。
3DMarkには無料版のBasic Editionと有償版のAdvanced Editionが用意されています。無料版はSteamで公開されています。
3DMark Basic Edition download for Windows(開発元のダウンロードページ)
3DMark(Steamの購入ページ。右カラムから無料のデモ版を選択可能)
Advanced Editionは2,980円とそこそこのお値段ですが、テスト前に実行されるデモ映像の省略やテストの詳細設定を変更できる機能があります。Steamではまれにセールが行われており、その際3DMarkを安価に入手できることもあるので、頻繁にPCパーツをテストされる方は購入してみても良いかもしれません。
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