GPUの価格高騰が続いている現在、GPUの買い替えやアップグレードには大きなコストが必要なので、ゲーミングPCの自作や購入を行うのであれば、ご自身の要求を満たせるGPU選びが重要です。
今回は、NVIDIAのデスクトップ向けGPU「GeForce RTX 30シリーズ」について、ゲーミングシーンにおいて各GPUがどのような使い方に適しているのかを紹介いたします。
12GB VRAMというユニークな特徴を備えるGeForce RTX 3060
GeForce RTX 30シリーズの中でもっとも安価な「GeForce RTX 3060」は、当然ながらGPU性能ももっとも低いGPUで、ひとつ上位のGeForce RTX 3060 Tiとの間にも3割程度の性能差があります。
それでもなお、画質にこだわらなければFPSやバトルロイヤルゲームをハイフレームレートでプレイするのに十分な性能は備えており、1080pでのゲーミングであればほとんどのゲームを快適にプレイできます。
また、このGPUはVRAMを12GB備えており、これは上位GPUを上回るものです。このユニークなVRAM容量により、違和感のない映像を得るために高解像度レンダリングを行うVRゲームなどへの適正も高いGPUとなっています。
高いGPU性能とVRAM容量の限界が共存するGeForce RTX 3060 Ti ~ RTX 3070 Ti
GeForce RTX 3060 TiからGeForce RTX 3070 TiまでのGPUは、優れた性能を持つGPUコアを備える一方、VRAM容量は8GBにとどまります。
このため、画質よりもフレームレートが優先されるゲームで素晴らしいパフォーマンスが得られる一方、高い描画設定やリアルタイムレイトレーシングで映像品質を高めようとした場合、1440p以上の画面解像度ではVRAM不足が発生する場合があります。
FPSやバトルロイヤルゲームでハイフレームレートを追求されたい方に適したGPUであると同時に、高画質を追求したい方にとっては、レンダリング解像度1440p以下がターゲットになるでしょう。
強力なGPU性能が魅力のGeForce RTX 3080 ~
GeForce RTX 3080以上のハイエンドGPUは、非常に強力なGPU性能を実現しており、DLSSを用いればリアルタイムレイトレーシングを有効化しても4K解像度(2160p)でのゲーミングも可能になります。
ほとんどのゲーマーにとっては、10GBのVRAMを備えたGeForce RTX 3080がベストバランスなハイエンドGPUとなりますが、4KやVRゲームでVRAMを多用するユーザーにはGeForce RTX 3080 Tiも有力です。もちろん、予算が許すのであれば、GeForce RTX 3090が性能面でベストなGPUであることは間違いありません。