NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 40シリーズ」

　本日は、NVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 40シリーズ」を紹介します。

新設計の「
Ada Lovelace」とTSMC 4Nプロセスで製造された最新鋭GPU

NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズは、新設計の
Ada Lovelaceアーキテクチャに基づいてTSMCの4Nプロセスで製造されたGPUで、現在までにGeForce RTX 4090とGeForce RTX 4080の2モデルが登場しています。

Ada LovelaceアーキテクチャではRTコアが第3世代、Tensorコアが第4世代へとそれぞれ1世代進化したほか、GPU内蔵ビデオエンコーダーである「NVENC」がAV1フォーマット対応の第8世代に進化しています。

GeForce RTX 40シリーズの目玉機能「DLSS 3」

　NVIDIAは、GeForce RTX 40シリーズの登場に合わせて、これまで超解像技術として展開してきた「DLSS」を「DLSS 3」にアップグレードしました。GeForce RTX 40シリーズは、DLSS 3の全ての機能をサポートした最初のGPUシリーズとなっています。

　DLSS 3では、これまでDLSSの主要機能であったAIベースの超解像技術のほかに、システム遅延を抑える「Reflex」と、新機能であるAIベースの「フレーム生成」がDLSSの機能として加えられました。超解像やReflexは既存の機能ですので、従来のDLSSに対応しているGPUなら利用できますが、新機能のフレーム生成はGeForce RTX 40シリーズでのみ利用できる機能となっています。

　フレーム生成はGPUがレンダリングしたフレームの間に、AIベースで生成した補完フレームを挿入する機能で、未使用時の約2倍のフレームレートを実現できます。まだ対応タイトルは限られていますが、ゲーミングシーンに変革をもたらす可能性のある機能であると言えるでしょう。